ソフトボールのピッチャーを始めたいのですが、なかなか良い本がありません…
という本を紹介していきますね!
今回の記事では、次の2点についてお伝えしていきます。
この記事でわかること
ソフトボールピッチャーを始めたい人がまず読むべき本
あなたにあった本の選び方
ソフトボールの本は、意外とたくさんありますよね。
「いざ、始めよう!」と意気込んでもどれを読めばよいかわからなくて、選んでいるうちに時間ばかりすぎてしまう…。
その時間に練習できれば、上達するのがはやくなるのは当然ですよね。
なので、ソフトボールピッチャーを始める時はまずは、『良い情報を先に学ぶ』そして、『練習する!』
この流れで始めるのがおススメです。
ソフトボールのピッチャー向け学べる本10冊
では、オススメの本10冊はこちらです。
ソフトボールのピッチャーは複雑な動きが混ざり合った動作のため、ちょっとやってみて!で投げられるようになるものではありません。
いろいろなピッチャーの特徴を見たり、トッププレーヤーたちからノウハウを学び自分の動作に取り入れるのが近道です。
ぐんぐんうまくなる!ソフトボール 利根川勇
元厚木商業女子ソフトボール部監督で現在は同じ神奈川県の光明学園相模原女子ソフトボール部で監督をされている利根川先生のソフトボール教本です。
こちらはピッチャーだけの本ではなく、走攻守投の全ての基本が詰まった本になります。
利根川先生は、女子日本代表の女イチローこと山田恵里選手を高校時代指導したり、厚木商業を通算5度の全国高校総体(インターハイ)制覇に導くなど全国で指折りの指導者として知られています。
おすすめポイント
・ピッチングについては55ページのボリュームでカラーページで解説
・ブラッシングやリリースの仕方、スナップのかけ方等練習方法を紹介
・連続写真で変化球のスナップのイメージがわかる
もちろん、ピッチャー以外の打つ、守る、走る、コンディショニング方法の基本が詳しく説明されていますので、購入に迷ったらこちらで問題ありません。
ソフトボール特有のバッティングであるスラップの方法や各ポジション別の守備位置についても詳しく説明しています。
これで完ぺき!ソフトボール 宗方貞徳
宗方先生は、2008年から名門厚木商業で、先ほど紹介した利根川勇さんのもとで顧問を務められ、2009年より厚木商業の監督就任されました。
2011、2012年にはインターハイ連覇を成し遂げ、2013年にはU19日本代表チームの監督として、第10回世界女子ジュニア選手権大会優勝を果たされた名指導者です。
おすすめポイント
・ピッチングについては27ページのカラーページで解説
・ブラッシングの作り方、角度別での練習方法など徹底解説
・DVD付きのためわかりづらいピッチャーの腕の使い方がまるわかり
こちらもピッチャー以外の打つ、守る、走る、ケース別での攻め方・守り方の解説もあります。
元日本代表に学ぶソフトボールピッチング―シドニー五輪銀メダリスト・増淵まり子が入門から上級スキルまでを伝授
元女子日本代表で、現在は淑徳大学ソフトボール部の監督をされている増淵まり子さんによる2010年に発売されたソフトボールのピッチャーに特化した内容です。
おすすめポイント
3つのパートにわかれており
☑ パート1の基礎編ではピッチングの基本技術について19項目
☑ パート2の上級編では変化球の投げ方としてライズボールとチェンジアップについて
☑ パート3では体づくりと体のケア方法としてトレーニング方法とケア方法について
私がこの本を購入したきっかけは、項目ごとにそれぞれ説明しており、個人的には後ろ足の使い方と体重移動の際の『半身』について知りたかったからなのですが、写真も交えてわかりやすく書いてあったので問題が一撃で解決しました。
動きが複雑であるソフトボールのピッチャーの場合、初心者の方ですとそれぞれの動きが疑問だらけだと思います。
そんな悩みにそれぞれの項目が写真と文章で端的に書いてあるのでオススメです。
そのため少し高いので、安くなる時に狙ってみるのがオススメです!
中学・高校生のためのわかりやすい ソフトボールピッチング
ソフトボールの名門校である星野女子高等学校ソフトボール部元監督で全日本ソフトボール協会強化委員である星野昭さん監修による2010年に発行されたソフトボールのピッチング本です。
おすすめポイント
・ピッチングの基本「腕の旋回」や「方向性」、「フォームの修正方法」など6項目
・女子ソフトボール代表の「上野由岐子選手」と「モニカ・アボット選手」の日米投球フォーム比較
・元日本代表坂井寛子選手との対談
・実業団から中学生まで全15選手の連続フォーム分析
・ピッチングのための体と心
ピッチングの基本については、少し内容が濃くはありませんが、ウィンドミル投法の考え方、ウィンドミル投法で一番どこに注力しなければならないかがわかる内容になっています。
また、個人的には、ピッチングのための体と心のパートの小松さんの「ソフトボール投手のメンタルトレーニング」が試合の時にも使える内容でオススメです。
連続写真で学ぶ ソフトボールピッチング 高校トップから日本代表まで23人のフォームを一挙公開
こちらも先ほど紹介した星野昭さん監修による2013年に発行されたソフトボールのピッチング本です。
おすすめポイント
・ピッチングの基本を簡単に説明、練習時の注意点
・「打たれない投手」になるための変化球の投げ方と考え方
・元日本代表の山根選手やアメリカ代表のオスターマン等23人のフォーム解説
こちらもピッチングの基本についての内容が濃くはありませんが、「変化球の考え方」、「リリース時の手首の使い方と意識」、「練習方法」がわかる内容になっています。
トップ選手たちのフォームが詰まっていますので参考になると思います。
トッププレーヤーに学ぶ!ソフトボールピッチング道場
岡住ソフトボール部コーチで元日本代表でもある馬場智久さん監修による2011年に発行されたソフトボールのピッチング本です。
おすすめポイント
・ピッチングの基本、プレートの使い方からステップ位置、ブラッシングで大切なこと等細かく解説
・実際にチームでやっているトレーニングやウォーミングアップも紹介
・アンドリュー・カークパトリック投手(ダイワアクト) の投球技術を徹底分析
・三振を取る組み立てや変化球の配球、バッターの動きからとるべき事前準備についてもわかる
ソフトボールのピッチングの内容については網羅されており、基本から応用までしっかりとわかる内容になっています。
着地足の場所の違いやスラップをしてくるバッターに対しての「スラップ封じ」の配球なども書かれており、投げるだけではなく、考えながら投げるのもピッチャーの役目ということがわかる1冊です。
ソフトボールマガジン 2019年4月号「特集」ウィンドミルを学ぼう!
ウィンドミル投法初心者向けにはピッタリの内容なのでオススメしています!
おすすめポイント
・「ウィンドミルを学ぼう! 」と題してトッププレーヤーである松田光選手が小学生に投げ方を伝授!
・カラーページで松田光選手によるジュニア選手に贈るピッチング教室の開講。
・ボールの握り方からブラッシングの位置、腕の使い方など6つのチャプターに分けて解説。
・ピッチング動作で大事な4つのポイントを紹介。
他にも、現役時代日本トップクラスのライズボールの使い手として活躍した読谷高校宮平監督の中高生に贈るゴムボール編として、投手の育成から練習方法、ライズ系投手とドロップ系投手のウィンドミル習得法が語られています。
また、元日本代表の西村信紀さんによる、大学生に贈る革ボール編として、革ボールの投げ方や配球と投手の心得、ボールの握り方からトップ&テイクバック、リリースでのポイントが細かく解説されています。
ソフトボールマガジン 2021年 9月号「特集」イチから覚える変化球講座
こちらも特集のため、ページ数は多くはありませんが、はじめての変化球に!
おすすめポイント
「イチから覚える変化球講座」と題して日立さんディーバのサウスポー田内選手と右腕の坂本選手が初心者おすすめの3球種を伝授!
また、元日本代表の山根選手による5球種(ライズボール・ドロップ・チェンジアップ・スライダー・シュート)の特徴や投げ方、バッターへの効果的な使い方、有効な打者タイプなどをイラスト付きで解説。
しっかりウィンドミル投法で投げられるようになったら変化球にチャレンジしてみます!
ソフトボール選手のためのトレーニングとリコンディション
クラブチームの名門大阪桃次郎のチームトレーナーを務められていた高橋弘幸さん監修のソフトボールプレーヤーのためのトレーニングとリコンデションがわかる本です。
おすすめポイント
・体をつくるための季節別のメニューを紹介
・指でボールを弾くためのトレーニング方法やソフトボール選手のためのトレーニング方法がわかる
・マニアックなトレーニングなどソフトボールオタクにはオススメ
ここまでのソフトボールプレーヤー用の本はあまりないですよね!
ソフトボールプレーヤーのウォームアップ・ダウン&リカバリー
女子日本代表のトレーナーも務めた大石さんのウォームアップ&ダウン&リカバリートレーニングの本です。
ダウンのみならず「リカバリー(回復・再生)」にまで触れ、日々進化するためのアイデアが満載。ソフトボール指導者はもちろん、部活動に励む中高生でも十分理解し活用できる虎の巻。
おすすめポイント
・ウォームアップの重要性が理解できる
・元日本代表の増淵選手や内藤選手のパフォーマンスアップのためのウォームアップインタビュー
・こちらもマニアックなトレーニングなどソフトボールオタクにオススメ
おまけ
わかりやすいソフトボール守備の基本~内野手・外野手~
日立ソフトウェアで1990~2004年の15年間という長期にわたり、コーチ、監督、総監督としてチームを育成、指導された磯野稔監督監修のソフトボールの守備の基本がわかる1冊。
おすすめポイント
・守備のパワーポジションがわかる
・各ポジション別の動きの良い例と悪い例がみれるためわかりやすい
・元日本代表の西山選手や東京オリンピックにも出場した山田選手の動きもわかります
良いことに上限はないんだ 丸山克俊
東京理科大学のソフトボール部の礎を作り、幼児教育など多方面でも活躍された丸山先生の”日本一のロマン”が詰まった1冊。
こちらはテクニックやトレーニングの内容ではなく、ソフトボールに焦がれた男の人生が読める本です。私が単純に心惹かれたため紹介します。
おすすめポイント
・東京理科大学のファンになる
・ソフトボールを通じた人間教育とはなにかが学べる
・”文武両道”のすごさが1冊につまっている
まとめ
ソフトボールをはじめたばかりでピッチャー以外のことも勉強したいのであれば、利根川先生の「ぐんぐんうまくなる!ソフトボール」か宗方先生の「これで完ぺき!ソフトボール」がオススメです。
もうピッチャーに絞ってやっていくぜ!というマニアックなあなたには、馬場さんの「トッププレーヤーに学ぶ!ソフトボールピッチング道場」か増淵さんの「元日本代表に学ぶソフトボールピッチング―シドニー五輪銀メダリスト・増淵まり子が入門から上級スキルまでを伝授」、「ソフトボールマガジン:ウィンドミルを学ぼう!」でも良いと思います。
色々なピッチャーのフォームをみてみたい!というあなたには、星野さんの「中学・高校生のためのわかりやすい ソフトボールピッチング」か「連続写真で学ぶ ソフトボールピッチング」がオススメです。
また、一部の本ではルール改正により、プレートの足の使い方が違うものがあります。
補足としてこちらでプレート上での足の位置を紹介していますので宜しければ、確認してみてください。
ソフトボールのピッチャーは、ソフトボールを長年やっている人でもそうそうできるものではありません。
しっかり学んで練習を繰り返せばだれでも投げられるようになります。